「絶対音感の終焉」

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絶対音感保持者からの反論(其の十一)

 

カラオケで音域が合わない曲があった場合、
特別な音感訓練を受けたことがない人でも
キーの変更、つまり

「移調」

と言う操作をごく当たり前のように
行っているのではないでしょうか?

 

そのとき、例えば

「ド」を「レ」に、「レ」を「ミ」に・・・

と言った具合に、

「音をずらす」

と言う意識は全くないと思います。

と言うよりも、

「自分が今唄っている音が何の音か?」

すら意識していない人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、移調された伴奏に合わせて、
もちろんそのキーでは初めて唄うにもかかわらず、
いきなりそのキーに合わせて唄うことができるのは
よく考えたらとても不思議なことだと思いませんか?

こうした芸当ができるのは、
2次元の相対音感では移調の際、

「調のピント自動調節機能」

によって縦軸(調次元)だけがシフトし、
横軸(移動ド次元)、つまり

「クロマ感覚はシフトしない(変わらない)」

別の見方をすれば、

「周波数そのものではなく、周波数比を再現している」

ためだと考えられます。

 

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しかし、相対音感でもクロマ感覚をシフトする
操作があります。

それは、「ハモリ」です。

みなさんの中には初めて聴いたメロディにも
3度や5度と言ったハーモニーを瞬時に付けられる、
つまり、

「クロマ感覚を瞬時にシフト」

できる人もいるのではないのでしょうか?

しかも、ハモリと言う操作は例えば3度上にハモる場合、
単純に全て等間隔(同音程)にシフトするのではなく、
スケールに合わせて長3度、短3度を使い分けると言う
複雑な操作を必要とします。

 

「其の五」にて絶対音感では移調の際、

「心的回転が発生するのでは?」

と言う話をしましたが、この場合はクロマ感覚を
全て等間隔にシフトする操作になるので、
ハモリと比べれば単純な操作と言えるでしょう。

 

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こうして考えると、

絶対音感上で瞬時に移調できるようになったとしても、
 何ら不思議ではない」

つまり、

「移調できるから相対音感がある」

と言う理屈は通らないのではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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