「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感保持者からの反論(其の十)

 

移調された曲は物理現象として見れば
周波数が異なる明らかに別の曲です。

にもかかわらず人間には同じ曲として認識される、
言い換えれば、

「移調のもとでの等価性」

を感じるのは、人間の感覚が

「(周波数)比」

に対応しているからです。

これは「ドレミファソラシド」が音律と呼ばれる
周波数比が基盤になっていることからも明らかです。

と言うよりも、人間の周波数比に対応した感覚に基づいて、
「ドレミファソラシド」が生まれたと言えるでしょう。

 

2次元の相対音感上で移調した場合、

「調のピント自動調節機能」

によって縦軸が平行移動するだけなので、
横軸、つまりクロマ感覚は一切変化しません。

 

f:id:raykawamoto:20150225195742g:plain

 

一方、1次元の絶対音感上で移調した場合、
横軸、つまりクロマ感覚が変化してしまいます。

 

f:id:raykawamoto:20150225195844g:plain

 

相対音感は調によってクロマ感覚に差異が生じないのに対し、
絶対音感は、

「調によって差異が生じるシステム」

と言えます。

クロマ感覚が変化すれば曲の雰囲気が変わったとしても、
つまり調性格が生じたとしても何ら不思議ではありません。

 

絶対音感の視点から見れば、
調に関係なくメジャースケールが全て
「ドレミファソラシド」に聴こえてしまったら、

「調による違いがなくなってしまうのでは?」

と思うかも知れませんが、

「全くその通り」

です。

しかし、逆に違いが生じないからこそ、

「移調のもとでの等価性が成立する」

と私は考えています。

 

相対音感では、

「クロマ感覚が完全に一致することは、
 移調のもとでの等価性が保たれていること」

を意味します。

では、絶対音感の場合、

「どのような仕組みで移調のもとでの等価性が
 判別されるのでしょうか?」

非常に興味深いところです。

(次回に続く・・・)

 

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