「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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絶対音感保持者からの反論(其の八)

 

宮崎謙一教授の『絶対音感神話』における
移調条件下でのメロディ比較の実験ですが、
具体的には移調の際に1音だけ微妙にメロディを
変えたパターンを交えて、

「移調のもとでの等価性が保たれているかどうか?」

を判別させます。

 

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)

 

 

そして、この実験で非絶対音感群と比べ、

絶対音感群のほうが正答率が低い」

言い換えれば、絶対音感群のほうが

「移調のもとでの等価性の判別が不正確」

と言う結果が出ています。

 

絶対音感に対する懐疑的な意見として、

絶対音感は相対音感の発達の妨げになる」

と言われていますが、この意見に照らし合わせて考えれば、
上記の結果は

絶対音感が相対音感の邪魔をしている」

と言ったところでしょうか?

しかし、この考え方もまた

絶対音感と相対音感は別々の能力(だから共存できる)」

と言う仮説/前提条件に基づいた考察に過ぎません。

 

移調のもとでの等価性の判別が不正確と言う結果を
こうした仮説/前提条件を抜きにして考えてみると、
例えば「心的回転」のように、

「移調のもとでの等価性を判別しにくいような
 仕組みで音を認知しているからなのでは?」

と考えるのが最も自然な考察ではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

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