先日、絶対音感保持者の方から
と言う反論を受けたのですが、
この辺りの話は前提条件、例えば
等で考え方も変わってくるため、
相手の意図を汲み取る努力をしない限り話が噛み合わず、
無益な議論で終わることも多いのではないでしょうか?
そこで、今回のブログ記事は反論者の方と私とで
「話が噛み合っていない」
と感じた部分に着目してみたいと思います。
絶対音感保持者の方から受けた反論の根拠としては、
・移調された曲が同じ曲だと分かるから相対音感がある
・移調できるから相対音感がある
・和声を感じ取ることができるから相対音感がある
ざっくりそんなところでしょうか?
確かにこれらの条件は相対音感があることの
「必要条件」とは言えるかも知れませんが、
「十分条件」とは言えないのではないでしょうか?
私の場合は
「○○が分かる/分からない(できる/できない)」
と言った表面的な結果ではなく、
「それがどう実現されているか?」
と言う内面的なプロセスに着目しているので、
その時点で既に話が噛み合っていないのですが、
それ以前に例えば
「和声を感じ取ることができるから相対音感がある」
と言う理屈自体が
ではないですが、私には全くピンと来ません。
私からすれば、
「では、どうして絶対音感では
和声を感じ取ることができないのでしょうか?」
と逆に訊きたいところです。
確かに、
「絶対音感は個々の音高を特定する能力で、
音楽的な能力ではない」
と言った意見もありますが、それもまた
「1つの仮説」
に過ぎません。
そして、上記のような反論の根拠もおそらくは
この仮説に基づいているのではないでしょうか?
「科学的に解明されていない」
現時点では何らかの仮説を基に話を進めていく
必要がありますが、仮説が一致していなければ
当然話が噛み合うはずがありません。
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