「調(Key)」と言えば、
を思い浮かべる人も多いかも知れませんが、
実は元来、長調/短調は
「調ではありません。」
「メジャーモード/マイナーモード」
モードは「旋法」の意で、昔は
「長旋法/短旋法」
と訳されていたそうです。※1
「旋法(Mode)」は、例えば
・長旋法は「ドレミファソラシド」
・短旋法は「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」
のように、
「移動ド次元で使用される音(クロマ)の組み合わせ」
と言えるでしょう。
この組み合わせの違いによって、
曲の雰囲気が変わります。
では元来、
「調は何を指していたのでしょうか?」
「ハ/イ」
に当たる部分、つまり
「調性上の主音の音名」
を指していたそうです。※2
そして、2次元(相対音感)の世界では、
・「調」は調次元(縦軸)
・「旋法」は移動ド次元(横軸)
上の概念、つまり両者は明らかに
「異なる次元上の概念」
であって、本来明確に区別されるべき概念です。
にもかかわらず、この2つの概念が
「調」
と言う言葉で一括りにされていることに、
みなさんは何ら疑問を感じませんか?
なお※1、※2の内容は東川清一先生の著書を
参考にさせていただきました。
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