「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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移動ド超入門~絶対音感と相対音感の違い(其の九)

 

前回の移調「半音単位の移調」を想定していましたが、
今回は

「半音よりも細かい単位の移調」

を考えてみたいと思います。

移調と言うよりは、

「基準ピッチの変更」

と考えたほうが分かりやすいかも知れません。

 

では、具体例として以前取り上げました

「3倍高密ピアノ」

「1/6音上に移調」した場合を想定してみましょう。

 

まず、2次元の相対音感では1/6音単位であろうが
何音単位であろうが移調、つまり調の変化は

「全て縦軸に吸収」

されるため、この場合

「縦軸が1/6音上にシフト」

するだけで、やはり横軸(周波数比、つまりクロマ)は
一切変化しません。

 

f:id:raykawamoto:20150228201535g:plain

 

一方、1次元の絶対音感では縦軸がないため、
(調のピント自動調節機能を持たないため)
調の変化を縦軸で吸収することができず、

「横軸が1/6音右にシフト」

することになります。

 

f:id:raykawamoto:20150228201615g:plain

 

半音単位の移調であれば(厳密には平均律の場合)、
移調した音は横軸の目盛りにピッタリと合いますが、
半音よりも細かい単位で移調した場合、

「移調した音は横軸の目盛りに合わなくなります。」

 

絶対音感保持者の中には、
自分が記憶している基準ピッチから外れた音は

・ピッチがずれて聴こえる
・そのピッチのずれが気持ち悪く感じる

と言った症状を持つ人がいるようですが、
その原因は

「調のピント自動調節機能が働かないため
 感覚上、正確な周波数比を捉えていない
(結果的に横軸の目盛りが合わなくなる)」

点にあると考えられます(だからこそ固定ドで聴こえる)。

 

こうして考えると、2次元(相対音感)のシステムが
縦軸をフレキシブルにシフトすることで、

「あらゆる基準ピッチに対応可能な柔軟なシステム」

を実現していることがよく分かります。

(次回に続く・・・)

 

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