では、次に完全5度系を考えてみましょう。
と言っても、前回の記事を読んでいただければ、
簡単に想像できると思います。
「5度」
と言う音程は、例えば「ド」の5度上は「ソ」ですが、
これは
「ド(1)、レ(2)、ミ(3)、ファ(4)、ソ(5)」
つまり、
「5番目の音」
と言うことです。
チューニングが完全5度系と言うことは、
「5番目の音がちょうど次の弦の最初に来る」
と言うことです。
5番目の音が次の弦の最初に来ると言うことは、
「1234」、「5678」、「9 10 11 12」のように
1本の弦から4音ずつ拾っていくと、
「ドレミファ」、「ソラシド」、「レミファソ」~
つまり、
「ドレミファソラシド~」
が途切れなく続く1つのブロックが出来上がる
と言うことです。
上図はバイオリンのスケールの1つですが、
正にこの法則に従っていることが分かります。
ちなみに完全5度系の場合は、
「1本の弦につき4音」
になり、これは
「人差し指、中指、薬指、小指」
つまり、4本の指に対して
「1:1」
で割り当てることができます。
なお、バイオリンにもギターのスケールポジションと同じく
全部で7つのパターンが存在しますが、
一般の教本ではこの7つのパターンが
「別々の指板図」
で表示されています。
本書ではギターの場合と同じように上図の指板図に
ある細工をすることで7つのパターン全部を
「1つの指板図」
で簡単に確認できるようになります。
興味のある方は是非読んでみてください。
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