「絶対音感の終焉」

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ギターとバイオリンの指板図からスケールを取り出そう(其の二)

 

では、まず完全4度系から考えてみましょう。

 

そもそも、

「4度」

とは一体どんな音程でしょうか?

例えば「ド」の4度上は「ファ」ですが、
これは

「ド(1)、レ(2)、ミ(3)、ファ(4)」

つまり、

「4番目の音」

と言うことです。

チューニングが完全4度系と言うことは、

「4番目の音がちょうど次の弦の最初に来る

と言うことです。

 

f:id:raykawamoto:20141215201036g:plain

 

4番目の音が次の弦の最初に来ると言うことは、
「123」、「456」、「789」のように
1本の弦から3音ずつ拾っていくと、
「ドレミ」、「ファソラ」、「シドレ」~
つまり、

「ドレミファソラシド~」

が途切れなく続く1つのブロックが出来上がる
と言うことです。

 

f:id:raykawamoto:20141215201245g:plain

 

上図は通称「3ノートパーストリング」の指板図ですが、
正にこの法則に従っていることが分かります。

 

バーティカルライン理論Ⅰ ギターエディション

バーティカルライン理論Ⅰ ギターエディション

 

 

3ノートパーストリングには全部で7ポジション存在しますが、
一般の教本では当然7つのポジションが

「別々の指板図」

で表示されています。

 

f:id:raykawamoto:20141215201523g:plain

 

本書ではこれを上図の指板図にある細工をすることで、
7つのポジション全部を

「1つの指板図」

で簡単に確認できるようになります。

※1つの指板図上、各ポジションを違う色で
 囲っているのは見掛けたことがありますが、
 本書では色分けはではなく、全く別の方法で実現しています。

 

f:id:raykawamoto:20141215201446g:plain

 

また、3ノートパーストリングでは、例えば上図のように
「ド」から始まるポジションと「レ」から始まるポジション、
2つの隣接ポジションを比較すると、グレーで囲った部分が

「全く同じパターン」

であることが分かります。

 

実は1つの指板図で確認することで
こうした情報の重複が排除され、
また隣接ポジションとの共通部分も捉えやすく、
ポジション同士の位置関係も把握しやすくなります。

 

3ノートパーストリングはどちらかと言えば
指板図から機械的に音を取り出したスケールで、
ギターには他にも実際の運指を考慮した、具体的には

・通称「固定式」(横のポジション移動が発生しない)
・通称「5ポジション」(ストレッチの指使いが発生しない)

があります。

 

本書では3ノートパーストリングの指板図を少し変形するだけで、
固定式も5ポジションも取り出せるようになります。
こうしたことができるのも1つの指板図だからこそ、
指板全体を大局的に捉えることができるからです。

興味のある方は是非読んでみてください。

(次回に続く・・・)

 

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