広瀬香美さんの新刊、
『絶対音感のドレミちゃん』
が話題のようですが、絶対音感と言うと、
「音が『ドレミ』で聴こえる」
そんなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
いわゆる
ですが、このラベリングも必要以上に
クロマと音名が強固に紐付いてしまうと、
「歌詞が耳に入ってこない」
「音楽を聴きながら読書ができない」
と言った弊害があるようです。
絶対音感訓練の話ではありませんが、
イギリスの音楽教育法であるトニックソルファ法には、
「階名を発音しないと音がとれない症状」
を指す、
「階名の奴隷」
と言う言葉があるそうです。
そして、階名の奴隷にならないためには、
「階名唱(移動ド唱)」
で音がとれるようになったら
階名を発音する代わりに「ラー」と発音する、
「ラー唱」
に切り替えるよう指導されるそうです。
先程の絶対音感保持者の症状は、
ジョン・カーウェイン氏の言葉を借りるなら
「階名の奴隷」ならぬ、
「音名の奴隷」
と言ったところでしょうか?
なお、トニックソルファ法に関する部分は
本ブログでも何度か登場していますが、
東川清一先生の
『移動ドのすすめ 正しい読譜法と視唱指導』
を参考にさせていただきました。
(其の十一) (其の十二) (其の十三) (其の十四) (其の十五)