と言う説に従えば、人間生まれたときは
「周波数比1:1が生み出す『ド』と言う感覚(クロマ)は
特定の周波数でしか生じない」
状態だと考えられます。
ただし、このとき周波数比を捉えるための感覚上の基準、
つまり、
「1:1の『1』がどの音名(周波数)に対応するか?」
は各個人の生まれ持った感覚器官に大きく依存していて、
「みんなバラバラではないか?」
と私は推測しています。
よって、乳児が絶対音感で音を判別していると言っても、
同じ周波数の音に対して全員が同じクロマを認知する訳ではなく、
各個人の基準に応じて異なるクロマを認知、
つまり、
「個人差がある」
と考えられます。
前回登場した
「C」と「F」と「G」
この3つのコードを聴き分ける作業は、
単音ではなく、
「コード」
を使うことで周波数ではなく、
「周波数比、つまりクロマに意識を向ける効果」
と、周波数比を捉えるための感覚上の基準、
つまり周波数比1:1の「1」を特定の音名(周波数)、
この場合はハ長調の3コードを使うことで、
「音名『C』に合わせる効果」
があるのでは?と私は考えています。
(其の十一) (其の十二) (其の十三) (其の十四) (其の十五)