音楽は人間に認知される直前までは
「単なる音の集まり」
に過ぎず、人間に認知されることで
「初めて音楽になる」
つまり、
「音楽は人間の脳で作られるもの」
だと私は考えています。
これは音が人間に知覚される直前までは(物理現象として見れば)
「単なる空気の振動」
に過ぎず、人間に知覚されることで
「初めて音になる」
と言う考え方に似ています。
調性格もまた決して曲自体に存在するものではなく、
人間に認知されて初めて生じる、
つまり、
「人間が自ら作り出しているもの」
で、AさんBさんが同じ曲から異なる調性格を感じ取るのは、
絶対音感訓練等で
「幼児期に刷り込まれた基準の違い」
から生じる認知結果の差異だと考えられます。
そして、ようやく話が本題に戻ってきましたが、
「ド」は「ド」
の「ド」と言う感覚もまた、
音自体に「ド」の性質(クロマ)があるのではなく、
人間に認知されることで
「初めて『ド』になる」
と私は考えています。
(其の十一) (其の十二) (其の十三) (其の十四) (其の十五)