「自分には音感がない」
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか?
おそらくそう思っている人が思い浮かべる音感、
そして手に入れたいと思っている音感のイメージは
これは「ド」、これは「レ」
のように音高を言い当てる能力ではないでしょうか?
「無音感」
の人も多いと主張する人もいるようですが、
この辺りの話はやはり
「音感の定義」
によると思います。
しかし、自分には音感がないと思っている人も、
聴いた曲を覚えることはできるはずです。
そして、同じ曲を聴けばそれが同じ曲であることが分かり、
また覚えた曲をイメージしたり、歌うこともできるでしょう。
(多少のピッチのずれはあるかも知れませんが)
このとき、これが原曲キーに限定した話であれば、
「ただ単にその曲(音高の連なり)が記憶されただけ」
とも考えられますが、おそらくほとんどの人は
「ドレミ」を意識することなく、感覚的に、
移調した曲を聴けばそれが同じ曲であることが分かり、
また移調した伴奏に合わせて歌うこともできるでしょう。
実はこれこそが音楽的に正しく音を認知している、
言い換えれば、
「正しく(相対)音感が働いている証拠」
だと私は考えています。