今回から3回に分けて、
「クロマにまつわるウソ、ホント」
を検証したいと思います。
その前にまず、
「トーン・クロマ、トーン・ハイトって何?」
と言う人はこちらの記事を参照してください。
さて、
「絶対音感は音名のクロマを聴き分ける」
と言われていますが、私がこれを否定する理由は
単刀直入に言えば、
「音名にクロマは存在しない」
からです。
この件については、こちらの記事を参照してください。
そもそも、「音名」と言う概念は「基準ピッチ」が決まって
初めて
「物理的な性質」
を伴います。
つまり、音名と言う概念単独では本来、
「物理的な性質を伴いません。」
それでも音名にクロマが存在すると主張するのであれば、
「クロマが音名のどの物理的性質によって生じるのか?」
説明できますか?
しかし、私の予想ではおそらくほとんどの
絶対音感保持者はそうした理屈抜きに
実際音名にクロマを感じていると思います。
では、
「どうして絶対音感保持者は音名にクロマを感じるのか?」
簡単に言えば、それは音名にクロマが存在するのではなく、
「音名にクロマが存在しているように錯覚しているだけ」
だと私は考えています。
本書ではこの辺りについても言及しています。
興味のある方は是非読んでみてください。