絶対音感の世界では、
上で1/6音単位に移調した場合、
「ピッチがずれている」
あるいは
「ピッチのずれが気持ち悪い」
と感じるのが正しいと言えるかも知れませんが、
絶対音感のない世界では逆に、
「ピッチがずれていると感じないこと」
が正しいと言えるでしょう。
これは、本来人間は移調先の調に
「自分のピッチを合わせる能力」
を持っているためです。
ただし、この能力は人間が生まれたときにはまだなく、
脳の発達と共に幼児期にこの能力が発現するようです。
そして、この能力が発現するまで人間は
絶対音感で音を認識していると考えられます。
- 作者: スティーヴンミズン,Steven Mithen,熊谷淳子
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この考え方は『歌うネアンデルタール』の
「乳児は絶対音感で音を認識していると言う実験結果」
つまり、
「生まれたときはみんな絶対音感」
と言う考え方と合致します。
また、
「絶対音感を持った動物が存在する」
と言う報告もあるようですが、
それはその動物が人間ほど知能が発達していないため
と考えることはできないでしょうか?
3倍高密ピアノと音感の深い関係