「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

固定ド/音名教育と天動説(其の四)

 

みなさんはイギリスの音楽教育法、

「トニックソルファ法」

をご存知ですか?

トニックソルファ法と言えば階名唱(移動ド唱)を
するときに変化記号の付いた階名、例えば

「ド♯(ドシャープ)」を「ディ」

のように読ませる方法を思い浮かべる人も多いかも
知れませんが、それはトニックソルファ法の表面的な
部分でしかありません。

トニックソルファ法の本質は、

「音楽を音楽の記号から切り離すこと」

にあると私は考えています。

 

例えば楽譜や楽器の特定の位置を指して、

「ここが『ド』です」

と教えるのではなく、そうした

「視覚情報からは独立した形」

で、まずは純粋に、

「『ド』と言う聴覚上の感覚」

を耳に覚えさせること、これが重要になります。

そして、本来人間にはこの聴覚上の感覚が、

「周波数そのものではなく、周波数比」

つまり、

「音名(固定ド)ではなく、階名(移動ド)」

に対応すると考えられます。

 

例えば絶対音感のない人はキーに関係なく、
メジャースケールは全て

ドレミファソラシド」

と聴こえるため、音名(固定ド)で捉えようとすると、

「聴覚上の感覚とは矛盾」

が生じてしまいます。

「其の一」でも書きましたが、音楽は決して

「目で捉えるものではなく、耳で捉えるもの」

です。つまり、音楽は目ではなく、

「耳を基準」

にして考えるのが最も自然だと思いませんか?

(次回に続く・・・)

 

固定ド/音名教育と天動説

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