「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ(其の八)

 

スタティックな音感は周波数を捉えるための基準が
特定のピッチに固定されていることで、
本来判別できない音名を判別できるようになると考えられます。

 

しかし、それは裏を返せば

「ピッチを合わせて聴くことができない音感」

とも言えます。

 

スタティックな音感上では
ピッチを合わせて聴くことができないため、
基準ピッチからずれると当然音がずれて聴こえます。

 

基準ピッチからずれていても
音名を判別できると言う人もいますが、
音楽の目的は決して

「音名を判別すること」ではありません。

 

「音名を判別する能力」「ピッチを合わせて聴く能力」

「音楽を音楽として聴くためには
 どちらが重要な能力だと思いますか?」

 

通常、1オクターブは12分割されるため、
調は1/2音単位になりますが、
仮に1/3音、1/4音単位に調が存在したとしても
ダイナミックな音感上では何ら問題がなく、
例えば2/3音や3/4音移調したとしても、
移調先の調にピッチをピッタリと合わせて聴くことができます。

 

また、絶対音感平均律が前提の音感と言われていますが、
これは1オクターブが12等分されているからこそ、
つまり全ての目盛り幅が等間隔平均律だからこそ
移調した際に目盛りがピッタリ合うのであって、
全音、小全音等異なる目盛り幅が存在する不等分音律では
移調した際に目盛りがピッタリ合いません。

 

スタティックな音感上では曲のピッチを徐々に変えていくと、
1/2音ずれるごとに目盛りが合うことになります。

しかし、それはたまたま目盛りが合うと言うだけのことで、
そもそも肝心な基準が合っているのかどうか?
そしてその時目盛りが正しい値を指しているのかどうか?
全く別の話になると私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

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