「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

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18/04/18 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(おまけ)」
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続「絶対音感は左脳が発達」のウソ(其の七)

 

「実は絶対音感保持者は頭の中に単音(単独)で
 階名の『ド』をイメージすることができないのでは?」

と私が予想する理由は何でしょうか?

 

「其の四」絶対音感訓練の子供の例からも分かるように、
絶対音感はダイナミックな音感の発現が
抑制されることで実現、つまり

「階名(移動ド)の『ド』を『ド』と感じる感覚」

を持ち合わせていないと考えられます。

 

おそらく絶対音感保持者には
全ての調において階名の「ド」が持つ
普遍的な固有の響き、感覚と言うものが存在する訳ではなく、
音の流れの中で、例えばハ長調なら音名「C」の音、
ト長調なら音名「G」の音が調性上の主音、
つまり階名の「ド」であることが

論理的、経験的判別されているのでは?」

と私は考えています(それを相対音感と称している)。

 

しかし、それはダイナミックな音感が感覚として
捉えている階名とは本質的に異なります。

 

そもそも、周波数を捉える基準が異なる時点で、
階名と言う概念そのものが全く別のもの
なってしまうのは当然のことです。

 

ここで仮に絶対音感を「音名を判別する能力」、
相対音感を「階名を判別する能力」と単純化し、

絶対音感相対音感の共存」

を図に表してみると、

 

f:id:raykawamoto:20140816203652g:plain

 

このように絶対音感相対音感「並列」
並んでいるのではなく、

 

f:id:raykawamoto:20140816203707g:plain

 

このように「直列」に並んでいると考えられます。

 

つまり、絶対音感上では階名と言う概念は
音名と言う概念があって初めて存在し得る、
音名を「1次的な情報」とするなら、
階名は音名から派生した

「2次的な情報に過ぎないのでは?」

と私は考えています。

 

絶対音感は音名のクロマを聴き分ける」

と言われていますが、実際には

「音名にクロマは存在しない」

と私は考えています(詳細は次の記事を参照してください)。

絶対音感と相対音感の定義について(其の三)

絶対音感と相対音感の定義について(其の四)

 

スタティックな音感上では周波数を捉えるための基準が
特定のピッチに固定されたまま動かすことができないため、
周波数比自体も常に特定のピッチを指すことになります。

 

結果的に周波数が生み出す響き、感覚(つまりクロマ)は
ダイナミックな音感上では「階名」に対応するのに対し、
スタティックな音感上では「音名」に対応することになります。

 

そのために絶対音感保持者は音名にクロマが存在するように
錯覚しているだけだと私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

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