「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ(其の五)

 

周波数を捉えるための基準が特定のピッチに固定された

「スタティック(静的)な音感」

周波数を捉えるための基準がフレキシブルに移動する

「ダイナミック(動的)な音感」

それが音楽的に優れた能力かどうかと言う議論はさて置き、
単純に脳の処理として考えたとき、
後者の方がより高度で複雑な処理
必要とすることは明らかです。

 

絶対音感を持った動物が存在すると言う報告もあるようですが、
それはその動物が人間ほど知能が発達していないためだと
考えられます。

 

ところでこの2つの音感、
スタティックな音感とダイナミックな音感は
共存できるのでしょうか?

 

もし2つの音感が共存するのであれば、
周波数を捉えるための基準(観測点)が2つ必要になります。

 

そして、「其の四」絶対音感訓練の子供に例えれば、

「音名(固定ド)の『ド』を『ド』と感じる感覚」

「階名(移動ド)の『ド』を『ド』と感じる感覚」、

この2つの感覚が共存することになります。

 

絶対音感は「階名の『ド』を『ド』と感じる感覚」、
つまりダイナミックな音感の発現が抑制されることで
スタティックな音感が維持され、
音名を判別できるようになると考えられます。

 

よって、絶対音感保持者が音名を判別でき、
なおかつ階名を判別するためには
ダイナミックな音感の発現を抑制したまま、
ダイナミックな音感とは全く別の次元、別の仕組み
階名を判別する必要があると私は考えています。

(次回に続く・・・)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

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