「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

18/06/20 「たとえばこんな相対音感テスト~あなたの音痴度は? 機能追加のお知らせ(6/20)」
18/06/06 「たとえばこんな相対音感テスト~あなたの音痴度は? 機能追加のお知らせ(6/6)」
18/05/30 「たとえばこんな相対音感テスト~あなたの音痴度は?」
18/05/23 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの倍音テスト(解説編)」
18/05/16 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの倍音テスト 機能追加のお知らせ(5/16)」
18/05/09 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの倍音テスト 機能追加のお知らせ(5/9)」
18/05/02 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの倍音テスト」
18/04/25 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(おまけ解説編)」
18/04/18 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(おまけ)」
18/04/11 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト(解説編)」
18/04/04 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト 機能追加のお知らせ(4/4)」
18/03/28 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの音色テスト」
18/03/21 「50秒でできる絶対音感テスト~調(Key)当て 機能追加のお知らせ(3/21)」
18/03/14 「50秒でできる絶対音感テスト~調(Key)当て 機能追加のお知らせ(3/14)」
18/03/07 「50秒でできる絶対音感テスト~調(Key)当て 機能追加のお知らせ(3/7)」
18/02/28 「50秒でできる絶対音感テスト~調(Key)当て」
18/02/21 「音の周期性と音叉時計~特殊相対音感と一般相対音感(其の三)」
18/02/14 「音の周期性と音叉時計~特殊相対音感と一般相対音感(其の二)」
18/02/07 「音の周期性と音叉時計~特殊相対音感と一般相対音感(其の一)」
18/01/31 「20秒でできる相対音感テスト(旋律的音程)機能追加のお知らせ(1/31)」
18/01/24 「15秒でできる相対音感テスト(和声的音程)機能追加のお知らせ(1/24)」
18/01/17 「零式相対音感トレーニング~和音聴音 機能追加のお知らせ(1/17)」
18/01/10 「零式相対音感トレーニング~旋法聴音(解説編)」
18/01/03 「零式相対音感トレーニング~旋法聴音 機能追加のお知らせ(1/3)」
17/12/27 「零式相対音感トレーニング~旋法聴音 機能追加のお知らせ(12/27)」
17/12/20 「零式相対音感トレーニング~旋法聴音 機能追加のお知らせ(12/20)」
17/12/13 「零式相対音感トレーニング~旋法聴音」
17/12/06 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの可聴域テスト(解説編)」
17/11/29 「絶対音感テストでも相対音感テストでもない ただの可聴域テスト」
17/11/22 「零式相対音感トレーニング~和音聴音(解説編)」
17/11/15 「零式相対音感トレーニング~和音聴音 機能追加のお知らせ(11/15)」
17/11/08 「零式相対音感トレーニング~和音聴音 機能追加のお知らせ(11/8)」
17/11/01 「零式相対音感トレーニング~和音聴音 機能追加のお知らせ(11/1)」
17/10/25 「零式相対音感トレーニング~和音聴音」
17/10/18 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の四)」
17/10/11 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の三)」
17/10/04 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(平均律編)」
17/09/27 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の二)」
17/09/20 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(解説編其の一)」
17/09/13 「ドレミを探そう~一風変わったキーボード(純正律編)」
17/09/06 「絶対音感テスト アラカルト(難易度★~★★★★★)」
17/08/30 「40秒でできる絶対音感テスト(ランダム聴音) 機能追加のお知らせ(8/30)」
17/08/23 「40秒でできる絶対音感テスト(ランダム聴音)」
17/08/16 「50秒でできる絶対音感テスト(無調旋律)」
17/08/09 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て(解説編)」
17/08/02 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て 機能追加のお知らせ(8/2)」
17/07/26 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て 機能追加のお知らせ(7/26)」
17/07/19 「たとえばこんな相対音感テスト~転回和音当て」
17/07/12 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(解説編)」
17/07/05 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(長音階)」
17/06/28 「たとえばこんな相対音感テスト~音律当て(長三和音)」
17/06/21 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の五)」
17/06/14 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の四)」
17/06/07 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の三)」
17/05/31 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の二)」
17/05/24 「相対音感と因数分解~調は共通因数、移動ドは…(其の一)」
16/09/18 「Web Audio API版 絶対音感&相対音感アプリ メニュー」

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ(其の一)

 

これは、

絶対音感を身に付けると左脳が2倍に発達する」

と主張している人達がこぞってその根拠としている
ゴットフリード・シュラーグ博士※が発表した論文に
掲載されているデータを抜粋したものです。

※「Schlaug」は「シュラウク」と表記されている場合もあります

 

f:id:raykawamoto:20141227183013g:plain

 

しかし、実際にはこのデータからそのような事実は

どこからも読み取れません。

このデータから読み取れることは、
 絶対音感の音楽家の脳の左側頭平面(1097)と
絶対音感の音楽家の脳の左側頭平面(1043)は
わずかに絶対音感の音楽家の方が大きいですが、
「ほとんど変わらない」こと。

そして、最も注目すべきは
 絶対音感の 音楽家の脳の右側頭平面(611)は
絶対音感の 音楽家の脳の右側頭平面(830)だけでなく、
絶対音感音楽家の脳の右側頭平面(736)と比べても
「明らかに小さい」ことです。

 

この論文はタイトルからも分かる通り、
脳の「アシンメトリー(非対称性)」を比較しているのであって、
決して「脳の大きさそのもの」を比較している訳ではありません。

そして、絶対音感の脳の非対称性が大きい原因は

「左脳が大きい」

ことよりも

「右脳が小さい」

ことが大きく影響していることは一目瞭然です。

 

では、一体何が「2倍」だったのでしょうか?

おそらくは、

f:id:raykawamoto:20141227183108g:plain

 もしくは、

f:id:raykawamoto:20141227183121g:plain

の赤字部分が

「約2倍の大きさ」

と言うことだったのではないでしょうか?

 

ちなみに以前にも取り上げましたが、例えば

「コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて胃がんになりにくい」

と言う統計データは、

「コーヒーには胃がんを抑える働きがある」

と考えることも、

「胃の病気を患ったことがある人、
 あるいは元々胃が弱い人はコーヒーを飲まない」

と考えることもできます。

このように統計データは「見せ方」によって、

「全く違った内容」

に見せることができます。

 

なお、シュラーグ博士が開設しているサイト、

the Music and Neuroimaging Laboratory

「Publications」のページの一番下(1995年)に
科学誌「サイエンス」(1995年2月3日)から抜粋した本論文、

「In Vivo Evidence of Structural Brain Asymmetry in Musicians」

のPDFファイルが公開されているので、
興味のある方は確認してみてください。

(次回に続く・・・)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

(其の一) (其の二) (其の三) (其の四) (其の五)

(其の六) (其の七) (其の八) (其の九) (其の十)