「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

「調」と「モード」(其の二)

 

今では「調」と言えば、

「調性上の主音の音名」ハ長調の「ハ」の部分)

「モード(旋法)」ハ長調の「長」の部分)

の両方を意味することが多いですが、
「其の一」で取り上げた通り
本来両者は明らかに別々の概念であって、
これらの概念が混同されてしまっては
厳密な話ができなくなってしまうため、
本ブログでは両者を明確に区別します。

 

東川清一先生の著書の中では
ハ長調」、「イ短調」ではなく、

「ハ調長旋法」、「イ調短旋法」

と言った言い回しをされておられましたが、
これなら言葉の意味が非常に明確になります。
さすがは東川先生です。

 

同様に「転調」と言えば、

「メジャー→マイナー(マイナー→メジャー)」

を思い浮かべる人が多いと思いますが、
これも厳密に区別すれば、
調(調性上の主音)が変わるのではなく、
モード(旋法)が変わるので、
この場合は転調ではなく、

「転旋」

と言うことになります。

 

例えば、

属調の「ハ調長旋法→ト調長旋法」は「転調」

同主調の「ハ調長旋法→ハ調短旋法」は「転

平行調の「ハ調長旋法→イ調短旋法」は「転調転

になります。

 

一般的には「曲の雰囲気が変わる」等の説明で
転調も転も一括りで片付けられてしまうことが多いですが、

「転調効果」と「転旋効果」

ではその意味も効果も全く違うものになります。

(次回に続く・・・)

 

「調」と「モード」

(其の一) (其の二) (其の三) (其の四) (其の五)

(其の六) (其の七)