「絶対音感の終焉」

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絶対音感の終焉(其の八)

 

海外では日本ほど絶対音感への関心が高くないと聞きます。

 

また、『歌うネアンデルタール』によると、

「西洋では絶対音感への依存が言語学習にも音楽学習にも
 有害だと考えられている」

とあります。

 

歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化

歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化

 

 

その理由については、

「過剰に特化した分類枠」

と表現していますが、
これは絶対音感では移調したメロディが感覚的
別のメロディと認識されてしまうのと同様に、
言語学習時に同じ言葉、同じイントネーションでも
話し手のピッチが違えば、

「同じ言葉として認識が困難」

になる危険性が考えられます。

 

また、同著には

「(言語学習に問題のある)自閉症や音楽サヴァンには絶対音感が多い」

と言う研究結果も取り上げられていますが、

絶対音感の実現」「脳の発達(未発達)」

との関連性、みなさんは気になりませんか?

 

また、こうした内容は

「絶対音感は左脳が発達」のウソ(まとめ)

で取り上げたJulian Paul Keenan氏の

絶対音感者の右脳(側頭平面)は絶対音感者よりも小さい

と言う研究結果との関連性も気になるところです。

 

絶対音感訓練は成功例の影に

「たくさんの失敗例」

もあったでしょう。
そうした失敗を繰り返し、訓練が改良され、
その成功率は上がっているのかも知れませんが、
そもそも

「どうしてそれで絶対音感が身に付く(維持される)のか?」

「その訓練が脳にどのような作用を及ぼしているのか?」

と言った肝心なことがよく分からないままに
訓練が実施されているのが現状ではないでしょうか?

(次回に続く・・・)

 

絶対音感の終焉

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