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「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

絶対音感が否定される理由(其の三)

 

実は『歌うネアンデルタールと言う本の中で、

「乳児は絶対音感で音を認識している」

と言う非常に興味深い実験結果が報告されています。

 

歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化

歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化

 

 

つまり、

「生まれたときは誰しも絶対音感

と言うことです。

 

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そして、幼児期の頃に絶対音感が相対音感に取って代わると、
この本の中ではこれを

「脱学習」

と言う表現を使っていますが、多くの人は脳の発達と共に
自然と絶対音感を失うそうです。

 

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しかし、ごく一部の人は絶対音感が相対音感に取って代わる前に
訓練等によって絶対音感を「脱学習」せずに「維持」していると、
これがいわゆる絶対音感保持者」だと考えられます。

 

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ちなみに絶対音感「臨界期」と言って、
幼児期(具体的には6,7才と言われています)のうちに
身に付ける必要があると言われていますが、
この報告とも一致します。

 

「生まれたばかりの赤ん坊が絶対音感を持っている訳がない」

と考える人もいると思いますが、その辺りは

絶対音感と相対音感の定義について(其の一)

で触れたように、絶対音感の定義の問題になります。

おそらくそう考える人は聴いた音を「ドレミファソラシド」のような
符号に変換する能力をイメージしているかも知れませんが、

絶対音感と相対音感の定義について(其の二)

で触れたように、それはあくまでも絶対音感の表面的な部分に過ぎません。

 

絶対音感と言えば何か優れた能力で、

「脳が発達することで実現」

されているようなそんな先入観を持ってしまいがちですが、
実はその反対で、

「脳の発達が『抑制』されることで
 実現されているのでは?」

と考えさせる非常に興味深い報告でした。

 

倍音 音・ことば・身体の文化誌

倍音 音・ことば・身体の文化誌

 

 

なお、『歌うネアンデルタール』は『倍音』(中村明一さん著)の
参考文献として取り上げられていたため、
その存在を知ることができました。

(了)

 

絶対音感が否定される理由

(其の一) (其の二) (其の三)