みなさんは「絶対音感」や「相対音感」の定義に
疑問を感じることはありませんか?
私が以前から疑問を感じているのは、例えば
「音名を判別できる(できない)」
のように「which」を基準としている点です。
同様に
・階名を判別できる
・音程を判別できる
・調性が分かる
・転調が分かる
・移調したメロディーが同じメロディだと判別できる
・移調した伴奏に合わせて歌うことができる
・音名読み(固定ド読み)で視唱できる
・階名読み(移動ド読み)で視唱できる
と言ったことも、重要なのは
「できる(できない)」、「分かる(分からない)」
の「which」ではなく、
「それがどのように実現されているか?」
つまり、
「how」
だと私は考えています。
どのように実現されているかに関係なく、
表面的な結果だけで判定してしまうのはどこか「非科学的」で、
ましてやそれを正答率で判定するようなものではない気がします。
「how」が違えば当然その考え方も人それぞれ変わってきます。
考え方が変われば、話が噛み合わないのも無理もないことです。
本書では「クロマ」と呼ばれる概念を軸に、
「絶対音感」、「相対音感」とはまた違った角度から
音感を定義しています。
興味のある方は是非読んでみてください。