「絶対音感の終焉」

のんびり気ままにゴーイングマイウェイ ~Blog by 川本零~

「絶対音感は左脳が発達」のウソ(まとめ)

 

昔、

「コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて胃がんになりにくい」

と言う統計データがありましたが、
みなさんはこのデータからどのように考えますか?

多くの人は

「コーヒーには胃がんを抑える働きがある」

と考えるかも知れません。しかし、

胃の病気を患ったことがある人、
 あるいは元々胃が弱い人はコーヒーを飲まない」

と考えることもできます。

このように同じ統計データでも、

「見せ方によって全く違った内容」

に見せることができます。

 

そして、もう1つ大事なのは

「統計データはあくまで統計データであって、
 その因果関係が科学的に解明されている訳ではない」

と言うことです。

先日の

「絶対音感は左脳が発達」のウソ(前半)
「絶対音感は左脳が発達」のウソ(後半)

の話を整理すると、科学誌「サイエンス」(1995年2月3日)に
掲載された

「In Vivo Evidence of Structural Brain Asymmetry in Musicians」

絶対音感者と非絶対音感者の

「脳の左右差(非対称性)」

を比べ、

絶対音感者のほうが左右差が大きい」

と言っているのであって、決して絶対音感者と非絶対音感者の
左脳の大きさそのものを比較している訳ではありません。

 

そして、その比較を行っているのが2001年に
Julian Paul Keenan博士が発表した

「Absolute Pitch and Planum Temporale」

になります。この論文では、

絶対音感者の右脳は非絶対音感者よりも小さい
 (統計的有意差あり)

絶対音感者の左脳は非絶対音感者よりも少しだけ大きい
 (統計的有意差なし)

と言う結果が出ています。

 

みなさんはこのデータからどのように考えますか?

(次回に続く・・・)

 

絶対音感は左脳が発達」のウソ

(前半) (後半) (まとめ) (補足)

 

続「絶対音感は左脳が発達」のウソ

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